ものがたり
アラサー女子が迷い込んだのは
ミヨザキという不思議の国でした――
少し怒りん坊のアラサー女子
「有栖川サクラ」は、
勢いで会社を辞めてしまいました。
昼間の関内の公園で飲んだくれていると、
不思議な看板を目にします。
そこには、かつてその地に「ミヨザキ」という
遊郭があり、
江戸末期に外国人斬り捨て事件が
あったと書いてありました。
気になってその看板を撮ると、
時計を持った二足歩行の猫が
映り込みます。
猫はサクラを不思議の国に招待します………
その不思議の国では、「しゃべる猫」や
「花札の精霊たちとその女王」、
「自称正義のヒロイン」、
「侍のようで侍でない
ファンキーなお兄ちゃん」など
ちょっとおかしなものたちが集まっていました。
彼らはミヨザキを訪れた人を笑顔にするため、
毎日毎日同じように働いていたのです。
彼らはサクラを笑顔にするために頑張りますが、
彼女には響きません。
ひょんなことから小さな身体に
なってしまったサクラは、
ミヨザキに事件を起こしてしまいます。
かつて起こった事件のように…
ミヨザキのちょっとおかしな人々は、
サクラに笑顔を取り戻せるのでしょうか?